記者会見・記者発表で準備すべきこと
多くの記者に集まってもらい直接メッセージを伝達する機会を、「記者会見」「記者発表」と言いますが、両者に明確な定義の違いはありません。強いて言うならば、緊急性が高い案件や定例の決算等、企業案件の発表を「記者会見」、新製品や新技術などを予め日時を設定して紹介/説明したりする案件を「記者発表」と呼び習わしています。
いずれの場合も、以下について予め整えておかなければなりません。
会場 | 場所の選定、受付設営、備品類準備、記者配席など |
内容 | 記者招待、会の進行、スピーチ/発表作成、想定問答作成など |
対応 | 態度、目線、発声、質問への切り返し、会見後の留意点など |
突発案件(往々にして望ましくない案件)の場合、限られた時間で判断と準備を行わなければならず、対応の不手際が企業にとって取り返しのつかない致命傷となります。
企業としては、平時において記者会見や記者発表などの経験を積み、特に経営トップの方々は普段からこのような場に慣れておくことが肝要です。
何度か場数を踏めば、決して難しいものではありません
記者会見や記者発表のやり方について説明した広報関連の書籍はたくさんあります。しかし、現場の状況に合わせた細かなところまでは、なかなか全て本には書ききれません。例えば、「発表者が座る机に被せる白布の前面は必ず床まで垂らして足元の動きが見えないようにする」、「背景として掲げる看板(バックドロップ)は発表者の頭上ギリギリまで下げる」など、「会場面」ひとつとっても配慮すべきことがあります。「内容面」は各社・案件ごとに様々です。「対応面」は、これは一般的にメディアトレーニングと呼ばれるものですが、社内の人間はトップに対してなかなか指摘しづらいものです。
私どもでは記者会見や記者発表のアレンジを一緒に行い、御社のトップや広報担当の方が「場数を踏む」お手伝いをいたします。難しくはありませんので、何度かご一緒すれば御社単独で問題なく行えるようになると思います。もちろん、緊急時も含めて、私どもにお任せいただいても結構です。
5-1. 記者会見や記者発表はどう行えば良い?