当方のお客様の事例で、いわゆる「報道の連鎖」の事例がありました。お客様とは長いお付き合いで、これまで全国レベル・地方レベル併せて10以上のメディア報道に関わってきました。今回は当方が直接関与しなかった案件でしたが、過去の報道や取材が地方TV局の取材を引き付けた事例として、参考までにご紹介します。
報道のテーマ
今回報道されたコーナーは、「技術を活かして新たな分野に挑戦する福岡県の老舗企業」というテーマで、「へぇ~あの企業が」という「意外性」、コロナ禍でも頑張り続けるという「社会性」の2つの観点で構成されたもので、3つの企業の内の1つとして紹介されました。
WEBマガジンが情報源
番組制作にあたっては、ディレクターがテーマに相応しい企業をリサーチするのですが、決め手となった情報源は、今年の4月にWEBマガジンで掲載された同社の記事だったとのことです。この記事は非常に秀逸で、ポイントをおさえて企業全体の概要を紹介した上で、新しい取り組み内容を多くの写真と共に詳細に紹介していました。ライターの方のお話では、10年以上前にこの企業を訪問したことがあったとのこと。福岡発の新しいブランド作りに取り組む企業を探す中で、ピンポイントで調べたところ、新しく始めたBtoC事業を知り、取材に至ったそうです。
TV局内での情報蓄積が決めてに
一方、TV局の方も、数年前にこの企業の工場を取材したことがありました。老舗企業を考える際にやはりピンポイントでリサーチを行ったところ、WEBマガジンの記事を見つけたそうです。
現場に赴いて取材を行う予定だったのですが、再度の緊急事態宣言が出されたため、急遽、商品を取り寄せてスタジオで紹介することになりました。ただそれだけでは十分な「尺」を確保することができません。そこで、過去に撮影した工場の生産現場の映像を使い、一つのストーリーを完成させたとのことでした。
思わぬ時に過去の活動が活きる
今回の件では、過去にメディアに直接提供した情報や取材実績、最近の報道内容などが織り交ざり、新しい報道につながりました。企業の担当の方も、あらためて継続的な広報活動の重要性を認識されたとのことです。
地方での報道が全国報道に結び付いた事例を、「地元での報道が、結局は全国報道の近道なのです。」に記載していますので、そちらもご参照ください。