メディアは基本的に情報提供を歓迎している
メディアとお付き合いをしたことが無い方には、メディアへの直接コンタクトは敷居が高いと思われるかもしれません。確かに、テレビドラマでは締め切りを前に記者がカリカリしていたり、記者会見では非難の怒号が渦巻く様子が映し出されたり、ある意味怖そうな存在かもしれません。
しかし、メディアの方々の大部分は、人々の役に立つ情報を提供して、より良い環境を作ることに貢献したいと考えられています。したがって良質の情報は、彼らにとっても歓迎されるものなのです。実際、メディアの方にコンタクトをとると、たいてい「情報ありがとうございます」という言葉が返ってきます。
情報提供の際にはメディアへの配慮を
さはさりながら、編集部には数多の企業から種々多様な情報が送られてきます。記者会見やイベントなどにも参加しなければなりません。編集会議もあります。取材にも出かけます。締切までの限られた時間で原稿の形で仕上げなければなりません。従ってそこには一定の配慮が必要になることは、相手が記者に限らず、我々がお客様に接する時と同様だと思います。
提供する内容に関しても配慮が必要です。『メディアにリリースを取り上げていただく3つの基本』に詳しく記載しましたように、数多の情報の中から記者にピックアップしてもらう工夫が必要です。そのような工夫や記者への配慮を踏まえさえすれば、メディアに情報を提供することは、何も恐れることはありません。
情報提供で企業が失うものは何もない
企業にとって情報を提供することで得るものはあっても失うものはゼロです。リリースの作成、配信先の吟味、配布後のフォローなど、それなりの工数はかかりますが、掲載された時のメリットの大きさを考えれば、積極的にトライする価値はあります。『メディアリレーションは継続が重要』と言われるように、例え小さな話であっても回数を重ねていけば、思わぬ機会に花が開くのです。