番組概要
身近にありながら実はあまり知られていないもの、番組を見た視聴者が他の人に知識を広めたくなるもの、などの観点から制作しているのが、平日夕方18時15分~19時までKBC九州朝日放送が放送している報道情報番組「シリタカ!」です。
取材までの経緯
これまでお付き合いのあるディレクターさんにコンタクトをとり、お会いしてお客様の企業概要、製品概要、技術力などをご説明しました。社会性や公益性を考えるメディアでは、製品単独では番組として成り立たたせにくいところがありますので、その製品が使われている身近な事例、視聴者にとってメリットとなる点、業界全体の動向など、ディレクターが企画される際に参考になる情報も併せて提供すると、興味を示してくれることがあります。
今回は、withコロナの社会の中での重要性の高まりを話のきっかけに、普段目にはするもののあまり気にされることのない製品の最新の驚くべき機能や、それが幅広い社会の安心につながっている点などをご説明し、先ずは企業訪問につなげました。
企業訪問では、ディレクターにはリサーチの一環として実際の製品のデモをお見せするなどして、映像としてのイメージを掴んでいただきました。ディレクターは自らストーリーに合う他の企業や行政機関とコンタクトをとり、そちら方面でのリサーチも実施し、番組のストーリー全体を企画します。企画した内容は局の番組企画会議に諮られ、プロデューサーの承認を経て正式取材となりました。
取材が決まってから
リモートでの打ち合わせやメールでの調整を経て、細かな流れが決まっていきます。取材を受ける側も、制作側の意図を踏まえて、撮影に耐えうる場所や見せ方の工夫などのアイデアを提示していきます。最終的に撮影するしないの判断、編集で使う使わないの判断は制作側の裁量になりますが、制作側も全ての情報を事前に持っているわけではありませんので、企業側もできるだけ多くの材料を提示することが良い番組を作ってもらうコツです。提示する材料が増えれば増えるほど、社内外の関係者との調整がたいへんになります。そういう意味で、番組制作は、取材する側とされる側との共同作業なのです。
報道内容
取材する内容が多かったため、取材当日は7時間以上の撮影となりました。事前に企業側からお送りした関連資料を含めると、ものすごい量の材料になります。制作側は事前取材などを通じて描いたストーリーに沿う材料を集めるわけですが、当日面白い画がとれれば、そちらを優先したりします。
今回は約7分の放送でしたが、視聴者の興味をはずさない流れを作りつつ、様々な材料をうまくちりばめて、全体としてまとまった報道に仕立てあげる編集の力量には毎度のことながら感嘆させられます。
お陰様で、お客様の企業姿勢や製品に対して、視聴者にポジティブな印象を与えられたのではないかと思います。